限られた土地でも広がりを感じる!外構の工夫で生まれる“抜け感”のある狭小住宅

狭小住宅において最もよく聞かれる悩みの一つが「圧迫感」です。家そのものが小さい上に隣家との距離も近い場合、どうしても閉塞感を感じやすくなります。しかし、そのような狭い土地でも「広がり」を演出することは可能です。その鍵を握るのが外構デザインです。

特に“抜け感”の演出は、視覚的な広がりをもたらす重要な要素です。例えば、敷地の正面に格子状のフェンスや植栽を配置すれば、道路からの視線はやわらげつつ、光や風を通して開放感を損なわずに済みます。また、建物の前に余白を設けてタイルやデッキを敷くことで、外と中がつながり、室内から見ても空間に奥行きが生まれます。

「抜け感」を意識した設計では、視線の抜け道をどう確保するかがポイントです。狭小住宅では南北に長い敷地が多いですが、たとえば東西に細長い土地であっても、隣家との間にスリット状の庭を設け、そこに縦格子や細身の植栽を配置するだけで、窮屈さは大きく和らぎます。窓をその方向に配置することで、室内に入る光や風もコントロールできます。

ウッドデッキやタイルテラスの活用もおすすめです。リビングからフラットにつながるデッキを設けると、室内と屋外の境界が曖昧になり、実際の面積以上に広さを感じることができます。さらに、外構の床素材を室内と同系色で統一すれば、視覚的な一体感も高まります。

狭小住宅では“物理的な広さ”の確保に限界があるからこそ、“視覚的な広がり”と“心理的な開放感”を大切にしたいところです。これらは、建物だけでなく、外構を含めた設計によって初めて実現できる要素です。

当社では、建物の設計段階から外構とのバランスを考慮し、敷地の特性に合わせた“抜け感”のあるプランをご提案しています。「狭いから仕方ない」とあきらめる前に、設計とデザインの力でその狭さを「魅力」に変えてみませんか?

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次