狭小住宅こそ「外構」を含めたトータル設計で暮らしが変わる!

狭小住宅というと、一般的には「限られた土地に建てられた小さな家」というイメージが強いかもしれません。都心部では特に土地の価格が高く、建築可能な面積も限られているため、30坪未満、時には20坪以下といった狭小地に住宅を建てるケースも多く見られます。

このような狭小住宅において、最も重視されるのが「いかに限られた空間を有効活用できるか」という視点です。多くの人は間取りや収納、吹き抜け、スキップフロアといった建物内部の工夫に注目しがちですが、実はそれだけでは不十分です。住宅の快適性や満足度を高めるためには、建物だけでなく「外構=敷地全体のデザイン・活用」を含めたトータル設計が欠かせません。

外構とは、門扉やフェンス、アプローチ、植栽、駐車場、自転車置き場など、建物の外まわりすべてを指します。これらを建物とは別に考えてしまうと、土地の使い方が非効率になりがちです。たとえば、建物を敷地のギリギリまで建ててしまい、後から駐車場や自転車置き場のスペースが確保できなかった…といったケースも少なくありません。

逆に、建物と外構を同時にプランニングすることで、敷地の特性を最大限に活かすことが可能になります。例えば、敷地に奥行きがあれば、細長い空間を活かして玄関アプローチにリズム感を持たせることができますし、狭くても道路側をゆるやかに囲えば、自転車置き場や小さな庭として活用できます。

また、限られた空間でも、プライベート感のある屋外スペースを設けることは可能です。リビングの外に小さなウッドデッキを設ければ、ちょっとしたくつろぎの場になりますし、植栽を加えることで季節の移ろいを楽しむこともできます。たとえ数㎡のスペースでも、暮らしの質を大きく左右する大切な場所になります。

外構が整っていると、視覚的にも「整った家」に見えるのもポイントです。限られた土地でも、外構によって建物の見た目に奥行きやメリハリを持たせることができます。住宅全体の第一印象を左右するアプローチや門柱なども、建物と一緒にデザインすることで、美しく一体感のある外観に仕上がります。

そして何より、建物と外構を一体で考えることでコスト面でもメリットがあります。後から外構を追加するよりも、最初から全体の設計・施工を一括で依頼したほうが、無駄なく予算を使えるうえ、統一感のあるデザインに仕上がります。

当社では、狭小住宅の設計において、常に敷地全体を「ひとつの家」として捉え、外構も含めたトータルデザインを行っています。狭小地だからこそ、数センチ単位での工夫が大きな差になります。「狭いからできない」ではなく、「狭いからこそ工夫する」家づくりを、ぜひ一緒に考えてみませんか?

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