木製サイディング

「木の外装は腐れるんじゃないですか?」

よく聞かれるご質問です。
そうですね、腐れる可能性はありますね。
鉄なら錆びるし、コンクリート板みたいなものなら水を吸って柔くなったり、木なら腐れる
結局のところ自然の環境のなかで永久に変化しないものなんてないわけです。
木材の場合は、
「ずーっと濡れっぱなしにしないで乾燥状態にしておく」
という比較的外壁にとってはつくりやすい状況にしておけば大丈夫です。
木材が腐れる原因は木材腐朽菌なので、酸素×栄養素×水分どれかをカットするだけで繁殖することはありません。
木材はセルロースという繊維で出来ているので、セメントのように後から人工的に固めているわけではない分
ナチュラルな状態で雨風に強い材料です。

とはいえ、木製サイディングにも他の素材同様寿命があります。
よく木の耐久性を主張したくて、京都や奈良のお寺や五重塔の話しが引き合いに出されますが、住宅の外装の場合その厚みはせいぜい15㎜~18㎜程度です。100年もおそらく持ちません。
当然貼り換えが必要になりますが、なんといっても木をそのまま使っているので、環境に対する影響が極限に低い素材です。
また、交換が必要になった際も木を製材所で単純加工しているだけなので、他の工業製品と違い廃盤で作成できないとか、1mだけの交換範囲に対して3m規格の商品を2枚単位じゃないと販売できないといわれることもなく、メンテナンスを考えても最適解の一つであると考えています。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次