住宅ローンの期間って、月々の返済金額を抑えたいから「返済期間めいいっぱい使って35年ローンかなぁ。」っていうのが一般的かと思っていたら、今や最長50年ローンですって…。
住宅支援機構の「フラット50」の制度開始は2009年から開始していたので、昨今の建築コスト増大で考えざるを得ないというのが実情でしょうか(-_-;)
そこで耐久性の話なんです。
35年で組んでも、50年で組んでも、はたまた20年で組んだとしても住宅ローンの終わる前に建物のメンテナンスが必要になるんですよね。
と、いうことは月々マイホームのために出費しているのに、さらにメンテナンス費用が必要になるということ。
すごい負担になってしまうから、つい先延ばしにしてしまう。
延ばしても見た目だけのことであれば、必殺「気にしない作戦・周りに対する意識を遮断する作戦etc…」色即是空の話ですが、ほっといて見た目だけで済まないことになる場合があるんです!
そもそも、メンテナンスしたいところは数あれど、一番大切なのは「防水」です。防水できていないと、雨水が中の方に侵入してしまい、建物を支える構造を傷めてしまうわけです。木造なら木の柱や梁、鉄骨造ならボルト・ナットといった接合部、鉄筋コンクリートならコンクリートの中の鉄筋、こんな大切な部分を損傷してしまいます。だから、外装リフォームといえば「屋根・外壁塗装」となるわけです。
塗装をすることで表面に水を通さない膜をつくり防水性能を復活させるのですが、メンテナンスを先延ばしにすることで、もともとの塗装の深い部分まで傷んでしまうと、新しい塗装が付着しづらくなるので、工程を増やしたり、付着性能の良い塗料を使うことで、割高になってしまう問題が出てくるのです。
それではこの先延ばしにしない適正時期はどのくらいなのかというと、一般的には普通の有機塗料の製品で10年前後と言われていました。もちろん陽の当たる南側面と陽の当たらない北側面では紫外線劣化や表面温度の上下など過酷度合いが違うので、劣化の進行状況が違うのですが、こればっかりは一番傷んでいる部分に合わせるしかないわけです。
最近では耐久性の高い塗膜を塗った製品もあるので、コストと相談の上長持ちするものを選択すればいいわけですが、私的には、できる事ならそもそも素材として構造体手前まで「水を通さない・吸わない基材」とか「水を吸うけど裏まで到達しない素材」という方に惹かれてしまうのです。
素材はそれぞれメリット・デメリット両面あって「完璧」な材料など現在は無いわけですが、住宅を作っている立場として、その提案根拠は供給側目線ではなく、そこに住み続けてゆくお客様目線でいたいと思っています。
次はそこのところを深堀して、どんな外装が長期スパンでお得になるのかご紹介しようと考えています。
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